第一章 パソコンで音楽
メリット

ここでは、パソコンでの制作についてのメリットを挙げてみたいと思います。まずパソコンは、普通の楽器や音を録音する機械と違い、大きなモニター画面で作業内容や進行状況を常に眼で確認しながら作業するので、電子楽器などの制御も容易に行えます。この利点を利用し、デジタルの楽器の中にはパソコンにケーブルを繋いで、モニター画面を観ながら操作するための、エディターソフトがついているものもあります。そして最近は、パソコンの性能の向上により、今まで複数の機材を繋げて作業していたものが、ソフトだけで作業出来るようになってきていて、パソコン以外の機械や楽器を揃えなくても十分な音楽制作が、可能になってきています。音楽に必要な道具が揃った、性能も良く、価格も比較的安価なソフトシンセなどは機械のシンセサイザーを買うよりも何十分の一程度の資金で購入でき、物理的制約がないため、ソフト特有の特殊な表現効果をつくり出す事が可能です。それに、失敗しても何度でもやり直しがききます。

また、音楽を作るとき、楽器や機械の場合は、部屋中コードだらけになってしまいますが、パソコン内だけで音楽制作を済ませることが出来れば、機械に繋ぐコードの配線も極端に少なくて済み、部屋がすっきりします。楽器や機械をどのように配線したらいいかと頭を悩ますことも少なくなるでしょう。最近は、パソコンの性能の向上により、さほど気にすることもなくなってきていますが、デメリットとしては、実際の音楽制作では作業にある程度、パワーのあるパソコンが必要なため、タワー型のパソコンを使用することが多いことです。タワー型のパソコンは、持ち運びに不便であったり、デリケートなところがあるので、無理な演奏や作業、劣悪な環境だとクラッシュするということが挙げられます。しかしパソコンの性能の向上でこれらの制約が徐々に解決されていくかと思われます。