第二章 音楽する前に


■どうやって音楽する?

普段耳にするような音楽は一曲のなかに声やギター、ベース、ドラム、キーボードなど、さまざまな音から成り立っています。

曲を作るときにどうやって、それぞれの音を曲としてCDやMDなどにまとめるのでしょう?まず一度、曲の演奏などを録音しなければなりません。楽器一本で弾き語り、ということならひとつの楽器の演奏を録音するだけでいいのですが、もし、バンドなどの演奏を録音する場合はどうでしょう?作った曲にいろいろな楽器の音が絡んでいたらどうなるのでしょう?ひとつひとつの楽器の別々の演奏を録音するだけでそのような曲は完成するでしょうか?いいえ、ただ別々の演奏を録音していっても、最終的には音をまとめなければ曲として完成しません。

さて、どのようにして楽器の音をまとめていくのでしょう?これから簡単に説明してみたいと思います。

ギター、キーボード楽器などの音を出すものを一般に音源といいます。その音源が複数ある場合、音をまとめて曲にしなければなりません。その音をひとつにまとめる音響機材としてミキサーがあります。名称通り、音をまぜたり、まとめるという役目の機材です。まず、音源から出た音はマイクなどの配線(オーディオケーブル)を伝わりミキサーに集められます。そして集められた音はレコーダーという録音機器にまとめられた形で録音されます。

しかし、ただ音がまとめられて曲が完成される訳ではありません。このまとめられた音をさらに曲として完成させるために、編集していく作業があります。例えばAの演奏、Bの演奏として、同じ曲を二回録音しておきます。Aの演奏のこの部分の演奏は良いけど、このあとの演奏部分が良くない場合や、Aの演奏部分では良い感じなのにBの演奏部分ではあまりよいできでないとします。このようなときAの演奏とBの演奏の良い部分をくっつけることで気に食わない部分を省き、完成度のある曲を作ることができます。

また、Aの演奏ではギターとベースの演奏は良かったが、キーボードとドラムの演奏がダメだったとします。しかし、Bの演奏ではギターとベースの演奏はダメで、キーボードとドラムの演奏が良かったとします。そのような時でもAの演奏のギターとベースの演奏とBの演奏のキーボードとドラムの演奏を組み合わせて曲を作ることもできます。

ほかにも色々な作業内容がありますが、このような作業を編集作業といいます。そしてこのような編集作業を経て曲が完成していきます。ではコンピュータでの音楽制作の場合ではどうでしょう。実は、まったく変わりなく同じ行程で音を録音し、編集して作業していきます。第一章で書いたようにコンピュータを楽器のコントロール(MIDI)だけに使うだけなら違いがありますが、編集作業の道具としてつかうのならば、まったく同じことです。