ネットワークに潜む危険
情報通信ネットワークが普及したことにより,コンピュータの利便性は飛躍的に向上したが,それと同時に,外部からの不正アクセスも増加している。
不正アクセス行為としては,システムの破壊や改ざん,情報の不正入手,本人になりすましてほかのコンピュータを攻撃することなどがあげられる。ハッカーやクラッカーが官庁や自治体などのネットワークシステムに侵入し,Webページの内容を改ざんするという事件も実際に起こっている。
コンピュータウイルスもネットワークにとって大きな問題の一つである。コンピュータウイルスとは,コンピュータ内部のデータを破壊したり,異常動作を起こしたりするプログラムのことを指す。おもな感染経路としては,記憶メディアを通じて感染する場合,インターネットからダウンロードしたファイルから感染する場合,電子メールの添付ファイルを通じて感染する場合がある。コンピュータウイルスに感染しても気づかないことが多く,知らないうちに周囲の人たちにも広めてしまう危険性が高い。
セキュリティ対策
不正アクセスやコンピュータウイルスから,ネットワークシステムやコンピュータを守るには,以下のようなセキュリティ対策をとる必要がある。
●ファイアウォール
インターネットとLANとの間にファイアウォールを置くことで,LAN内部のコンピュータを外部ネットワークから見えないようにしたり,外部ネットワークからの不正な侵入を防いだりできる。ファイアウォール機能をもつ機器を使う場合と,ファイアウォールソフトウェアを導入する場合がある。 |
不正アクセス
unauthorized computer access:
ネットワークの利用権限をもたない第三者が,コンピュータシステムやネットワークに不正に侵入すること。
改ざん
falsification:
すでにある情報を無断で書きかえること。
なりすまし
spoofing:
他人のユーザIDやパスワードを盗み,その人のふりをしてネットワークを悪用すること。
ハッカー
hacker:
コンピュータやネットワークについて,深い知識をもっている人を指す。近年はクラッカーと同じ意味で使われる場合が多い。
クラッカー
cracker:
ネットワークに無許可で侵入し,悪意をもってシステムを破壊したり,データを改ざんしたり,盗んだりする人。
コンピュータウイルス
computer virus:
コンピュータの中でデータを破壊したり,動作の異常を起こしたりするプログラム。
セキュリティ
security:
コンピュータやネットワークの安全性。
ファイアウォール
firewall:
おもにインターネットなどの外部ネットワークとLANなどの内部ネットワークとの間に置くセキュリティシステム。 |